Real Time Bidding

日本では、全然まだ、メジャーになってないけども、海外ではReal Time Biddingが主流になっています。日本ではアドネットワークもそんなに広がってないといいますが、Display AdNetworkが広がってないという話もありますので、既存のアドネットワークをRTBにするといってもそうでかくはならないはずです。

なので、GoogleDartを抑えて、Exclusive ad zoneを抑えにいったわけですが、ここにおいてRTBしてくると、純広告 vs ターゲティングという状況にもなります。floorのCPMを決めてしまえばメディア側は納得すると思います。

さて、RTBですが、PCの場合はCookie統合が必要ですが、モバイルの場合はUIDでいいわけです。だから、日本のモバイルは海外なんかより、RTBは非常に簡単に進む可能性があると思います。

この時代になるとどういうことになるかというと、例えばECサイトが直接RTBにつなぎ込みをする。そうするとどうなるか?サイト内でのレコメンデーションを皆さん今はやってますが、それだけだと、できることは限られてます。だけども、レコメンデーションの配信範囲を外部サイトまでできたらどうでしょうか?

ある人がプリンタを買う。半年後にプリンタのインクがなくなるとかそういうのがわかっている時機に、その人に向け、プリンタリボンの広告がでる。アマゾンから送られてくるメールを見ていると、プリンタを買うと、プリンタリボンの広告があるタイミングでやってきます。それを広告でやりましょうというのがポイントです。

つまり、CRMとAd配信プラットフォームを結合してしまえば、サイト外レコメンデーションができていきます。

その為には、私が思うのは、RTBだけではだめで、RTF リアルタイム、フィードバックシステムです。ユーザーの行動履歴をリアルタイムでフィードバックして、広告を配信していく。
まだまだ、証券会社の取引システムと比べるの広告の配信システムは前時代的です。すべてがリアルタイムになったときに、広告の流動化ができるようになります。

結局、広告というのは、衝動をどう駆り立てるのかというところに役割があると思うのですが、これをクリエイティブでやるのか、過去データからのターゲティングでやるのか、LPOでやるのか、広告が貼ってあるサイトのコンテンツでやるのか、しかないと思います。

その際に、どれが衝動を駆り立てられるのか。過去データからというのは、コンテンツマッチと近いですが、データが過去過ぎると、衝動が保持されなくなります。コンテンツマッチはその瞬間にコンテンツが衝動を駆り立てるので、効果がいい。コンテンツマッチより効果がいいのは、クライアントサイトに訪れた人です。そういう意味でいうと、リターゲティングですが、リターゲティングについては、リアルタイム性が非常に重要だと思います。兎に角、ユーザーの衝動が駆り立てられたその瞬間にクライアントサイトに送り込む。これが一番の効果を生み出すんだと思います。

社会起業家についてIT起業家から意見

社会起業家とIT起業家が対立構造みたいな書かれ方をしているけれども、IT起業家として言わせてもらうと、まず、なぜITと絞るのかとというところで論点がずれている。

論理とか関係無しに、感じていることを書くと、

  1. 資本の偏在がでてきており、それを社会が感じ始めた
  2. 偏在した資本が、脅威となって、問題を引き起こした
  3. その問題により、社会に弱者が生まれた

という所から、社会起業家というニーズが生まれたと感じてます。(所詮世の中は需給なので)

そうなると、社会起業家にお金が集まってもいいと思うのだけども、必要と考える人は、どちらかというと、富の偏在の末に、経済的に追い込まれている人がおおいはずで(予想)、そういう人が、ぽんと出せる、まとまったお金がある訳でなくて、分散していると思うのです。

また、おそらく、両者とも、物事を成し遂げれることは、継続が可能ということから来ていることは分かっているわけですので、継続するには、利益だろ、というのと、ボランティアで、社会で支えるのだろというのと、意見になっている訳なんでしょうけれども、どっちも極端な話で、利益を求めない資金というか、共有財産てきなものも必要なんじゃないかなとも思います。

しかし、こうして議論を観ていると、資本主義と共産主義のような思想の2つがあって、互いにぶつかり合っているというもの、資本の偏りから生まれた、歪みからきた動きなのかなと思うのです。

さて、こういう共有財産というのは、税金によって成り立つべきだというのが、資本主義国家の中での共通の認識であるわけですが、その税金が機能していないので、社会起業家が動き出しているわけですから、まあ、両者で政府を責めるというのが、正しい行動のはずなのですが、(IT起業家は、税金払ってるだろという自負もあるはず)、政府が機能していないので、どうしようもなく、政府をせめても無駄かという諦めもあるのかもしれません。

こうやって考えると、社会に広がる共通の資金というものが、必要であって、それは、正しく運営されて、正しく評価されて、投下されて行くべきなんでしょうが、これをITでやればいいのでは無いでしょうか?

それを、IT起業家が自分たちのサイトやサービスで声をかけて集めて、それを運営する団体を作る。そこに対して、日本中からマイクロファイナンスを行い、社会起業家たちが、問題を見つけて、事業運営を行う。

そんな絵が描ければいいと思うのですが。

現在の行動ターゲティングの問題

最近、行動ターゲティングのことばかり考えているので、現在の行動ターゲティングの問題をと考えてることを分析してみようと思います。海外含め、日本の会社が進めている行動ターゲティングは2種類あります。

  • 1つ目がクライアントサイトやサイトの行動分析を人間の手によってカテゴリ分析を行いターゲティングする方法。

 この方法は、人間の手によってカテゴリを分けるところに問題があって、そのかわりセールスは売りやすいという利点もあります。その代わり、ボリュームを人間の手によって決めているため、効果は決まってしまうというのと、細かいターゲティング設定ができないのが問題だと思います。

  • リターゲティング

 リターゲティングといっても、様々なリターゲティングがあります。クライアントサイトへ来たことがあるユーザーへリターゲティングする、リターゲティング。検索履歴リターゲティングなど様々な手法がありますが、リターゲティングは基本的に効果がいい。しかし、私の経験ですが、ターゲットされたユーザーが疲弊しやすいのと、ターゲットボリュームが比較的小さくなってしまうことが問題です。また、セレンデビリティがあるマーケティングではありません。

さて、ヤフーのインタレストマッチを考えると、1つ目の方法を取ってます。1500ほどのカテゴリにクライアントカテゴリを分けることが「人の手」です。

私が思うに、行動ターゲティングの問題は、行動分析できる切り口の少なさだと思っています。例えば、1つめのカテゴリの切り方。しかも、恣意的な要素が大量に含まれています。広告を打っていればわかるのですが、女性対象のサイトでも、ある広告が効果を発揮するのは、ごく一部の人だけだったりします。女性といっても、デモグラの中には大量の趣向性が含まれています。これをコントロールできない。リターゲティングの問題点は、そこしか、ターゲティングできないということです。ターゲットボリュームと、見込み顧客へアプローチができない。

ターゲティングにおいて誰と戦うのかという点も重要です。ターゲティングネットワークへお金が流れるときには、順番があると思います。広告業界は基本的に、純広告、リスティング、アフィリエイト、アドネットワークというだいたい4つに別れるのかなと思いますが、純広告から予算が一気にネットワークには流れない。

その問題点を考えるべきなんだと思います。
1.純広告を出す媒体を細かく管理しており、そこで効果が保てているから(諦めているから 笑)
2.アドネットワークの規模が小さいこと
3.アドネットワークの効果が薄いこと

このいずれかにより、アドネットワークへと流れるのを防いでいるのでしょうが、アドセンスインタレストマッチは売れてます。つまり、規模です。規模があまりに小さいからアドネットワークへ広告流れない。そのため、アドネットワークへ入ってくる広告ボリュームが小さく、アドネットワークは広告を埋めるために、ターゲティング設定を緩くして運営をしている(広告主は気付いていないと思います)、よって、3の状態になっているため、単価が上がらない。よって、アドネットワークは広がらない。

この分析は、一見矛盾をはらんでいるようにみえるのですが、非常に論理的かつ現実に即した結果を導きだしています。なぜ、こうなったか?
理由は明確です。アドネットワークのスタート地点が、アドネットワークだからです。では、成功しているアドセンスインタレストマッチはなぜ成功しているか?理由は検索広告がスタートでそこから集まった広告をアドネットワークへ流して行ったから、広告種類とボリューム多くあり、セグメントも多くきることができ、といういい循環が回ったからです。これと比較するとアドネットワークのスタート地点が、売上を求められ、広告枠の開拓と、同時にやる必要があるためどうしても、効果が保てないことです。
つまり、ポイントは、アドも広告枠も同時に集める必要あることに、一番の問題点があるのです。

では、先に、広告を集めるのか、先に広告枠を集めるのか?どちらもやり方によっては、実現が可能です。広告から立ち上げる方法は、アドネットワークをバーティカルに立ち上げることです。しかし、ここにも大きな壁があります。バーティカルに立ち上げるのは、いいのですが、普通に考えると、え、純広告でそのバーティカル枠を夫々買えばいいんじゃない?ということです。また、そういう枠は既に純広告である程度売れているはずです。よって、あまりうまくいかないはずです。また、規模もでない。普通は、単価が高い金融、コスメなどのバーティカルネットワークを立ち上げるのが常套手段ですが、正直いって、場所の占有以外に差別化要素が少ない。だから、大きなバーティカルネットワークというのは生まれない。
生まれるとすると、大規模な特定カテゴリのサイトが、自社の集めた広告を同種類のサイトを束ねて広告を流して行く、(ある意味Yahoo Japanモデルですが)という形しかないと思います。

では、広告枠から集めるのか? そうなると、広告が無くて広告枠を集められるのか?
ここにアドネットワークの生い立ちによる、その後の悪循環の問題があります。アドネットワークはこれができないからうまく立ち上がらない。
(ちなみに、マイクロアドが立ち上がったのは今のロジックだと、サイバーエージェントが広告セールス担当として、バックにいるからです。)
広告枠から集める方法は、アドサーバーを配る以外にありません。または、既存アドサーバー会社を買収する(GoogleがDoubleClickを買収、マイクロソフトもOpenXと提携)。
だから、アドランティスを配ることを思いついたわけです。アドサーバーから入ると、広告を持ってなくても、広告が切れたとか怒られることはないですからね。


さて、ここまで、なぜアドネットワークがうまく立ち上がらないのかという話をしてきたのですが、こうなると、次に問題になるのは、ターゲティングの方法です。行動ターゲティングの問題は、売上を作る為に、ターゲティングが緩くなっているという問題もあるのですが、ターゲティングが細かく絞れないということです。
次の議論は、

0.行動ターゲティングの抱える問題
1.コンテンツマッチのセグメンテーションの細かさとコンテンツマッチの抱える課題。
2.今更コンテンツマッチネットワークをやっても絶対に立ち上がらない
3.最近でてきてるレコメンデーションシステムとアフィリエイト会社の提携を細かく分析
  ー A社とアフィリエイト会社の細かい分析と問題点
  ー C社とアフィリエイト会社の細かい分析と問題点

この4点です。
0については、先ほども書いた通り、セグメンテーションとボリュームのバランスが取れない。セグメントを絞れば絞るほど、ボリュームがでず、広告主から苦情がでる。で、ターゲットを緩めると効果がでない。これは、見込み客を予想するしか、解決策はありません。また、セグメントを切る方法をもっと大量に作り、それぞれに見込み客を作る仕組みを作る。
この解決を行えている会社は無いのではないでしょうか?

1.については、コンテンツマッチは、キーワードごとに広告を配信してくので、非常に効果が良くなります。そのかわり、コンテンツマッチしたサイトへきたユーザーへしか広告を出すことができないので、限界がでてきた。広告主は、さらにその先に興味をもった顧客を探している。例えば、キャッシングならキャッシング関連のコンテンツを観てるユーザーへは訴求できますが、見込み客までは訴求ができません。だから、最近は、セレンデビリティが叫ばれ始めました。

2.コンテンツマッチネットワークがイマサラ立ち上がらないのは、アドネットワークが立ち上がらない問題と同じで、広告数が足りず、コンテンツマッチしてない所にも広告を出さざるをえず、効果が保てず、広告主が単価を上げれないからです。非常にシンプル。だから、コンテンツマッチネットワークはイマサラやらない方がいい。ロジックでなくて、競争環境とビジネスの順番の話の影響が大きい。

3.レコメンデーションとアド。これは面白い問題です。
  さて、レコメンデーションでもいくつか方法がありますが、協調フィルタリングと複雑ネットワーク。どちらにもPros/Consがありますが、協調フィルタリングの問題点は、cosθを計算して、ベクトルの空間距離を測る点です。しかもベクトルの基底がアイテムの数だけあるという、基底が無い、非常に数学的には美しくないアルゴリズムです。このモデルの問題は基底を持たないため、扱える基底ベクトルの数に限界があり、人と人の関係性などを規模が大きくなると計算できないという点です。複雑ネットワーク理論では、この問題が解決されているので、計算は簡単にできてしまいます。但し、直接繋がっていない人との距離を計算するのが面倒になります。その分、ベクトル空間で扱うと、内積を取れば簡単に計算ができます。利点もありますが、計算ボリュームを考えると、複雑ネットワーク理論の勝利かなと個人的には思っています。

さて、各社の分析ですが、Aさんの記事を分析すると、広告と広告のクリックログから、広告と広告をアイテムとして扱い、レコメンデーションされている。これだと、問題があって、一番配信される広告にデータが引っ張られてしまいます。(推奨したいアイテムを対象データとして解析しているため)。また、クリックだけだと、クリックはされるけどコンバージョンされない広告にデータがよってしまう。(グラビアとか)

ちなみに、これはアトランティスでも半年以上前に計算して結果を観たことがあるので、既に理解済みのことです。もっと広告は奥が深いです。これだけで結果がでるなら誰でもやってます。。。

次に、Cさんの人の行動ベースでの計算(複雑ネットワーク理論を使ってやってるのかなと予想していますが、グラフ理論だけれども、そんなに難しいことかね。。。と論文を読んでいる限り理解していますけれども。)ですが、理論はいいと思います。但し、グラフを作る際に問題もありますので、そこはおそらくもっと詳細にグラフ作りをすることになるのでしょう。問題は、アフィリエイトの行動ログということです。アフィリエイトの行動ログというのは、ぶっちゃけ相当歪んでいます。そこが問題ですね。まあ、でも人の分析なら問題ないかなと思いますが、やっぱりデータが汚いなと思います。

よって、軍配は、C陣営 > A陣営と勝手に付けさせて頂きますが、所詮アフィリエイトなので、あまり効果でないと思うけどなーと思います。ちなみに、これはアフィリエイトだからできるけど、これをクリックネットワークにするのは、非常に難しいです。何故かというと、予算があるからです。仕組みが一気に複雑になります。予算管理があると。
解決できない問題でないけど、面倒くさいですね。あと、Cさんのモデルも、Aさんのモデルも、スタートは、広告をノンターゲティングで流して行かないといけないですね。途中から最適化されていきますけど。クリックネットワークにするには、そこを解決する必要があります。何事もスタートダッシュが重要なので。どうやって、最適化されるまで、ターゲットを探すんでしょうね。そこがポイントだと思います。それでまわしてもいい、クリック数も限られているし、クリックで最適化してもね。。。。と思うし。

特にCさんの手法は、広告の場合は、最適化に時間がかかる。さんのものは、今あるデータからでも最適化がはかれるので、スタートダッシュは切れますね。ただ、効果はある程度で保たれるでしょうね。おそらく、Cさんは、広告と広告の関連性も出しているから、そこでスタートダッシュするんでしょうが。兎に角、クリックネットワークにどうやってするかがポイントかなと思います。

ちなみに、どっちが好き、嫌いとかでないです。データ分析マニアとして、単なる分析です。間違っていたら、ごめんなさい。


書きすぎて、疲れたorz

広告の粒度について

広告の粒度についての見解なのですが、
粒度が小さくなると、CTRがどの程度大きくなるのかが重要だと思っています。
所詮、モバイル広告では、0.1%のクリック率で、1000回に1回がクリックしています。
平均滞在PVは、8ページとかですから、1000回の表示あたり、125人が観ている計算になります。
このうちクリックする人が一人だとして、私がログを観る限り、クリックした人のクリック率は、10%を超えてます。
そりゃそうで、8ページで1クリックですから当然です。

さて、クリック人の比率を非常に高めて、効果も非常に高まったとします。
何%の時点で純広告を抜くのかが重要です。単価、CTRが3倍3倍だったら、10%で収入的には9倍なので、
この時点で純広告の単価を超えることになります。

CTRが+20%、単価が+20%だった場合に、+44%になります。こうなると、30%がターゲティング対象だったら、
+120%で、この時点で純広告を超えます。収入は220%になります。

つまりは、目指すは、この数字ということです。
単価20%増、CTR20%増かつ、ターゲティングボリュームが30% こうなると、日本の広告市場が
ガラッと変わるでしょう。

広告ビジネスの新しい方向性

IVSでもMobile Business Sumitでも広告のセッションがありましたが、残念ながら新しい動きがあるとは思えませんでした。スピーカーの人も同じことを言ってました。

しかし、私は広告は違う段階に入りつつあると思っています。なぜなら、広告も正しい方向に進みつつあるからです。世界中の情報が今、ネット上にアップされて行っている中、広告だけは何世代も前のシステムを使っています。

商習慣も同じです。動画がオンラインにアップされ、文字がアップされ、ニュースはWEBサイトになり、音声はCD業界は縮小しという風に、すべてがオンラインでの決済と市場になっている中、広告と商品というのは、オンラインになっていながら、決済はオンライン化されていません。

ましてや、入稿は 広告主→代理店→レップ→メディア に無駄なメールの転送でやっており、レポートはメディア→レップ→代理店→広告主というこれまた無駄な作業が大量に発生しています。そのお陰で、一つ一つのインプレッションが流動化しておらず、1ロットが大きくなっており、無駄から在庫が生まれてしまっています。

これを是正するために、大きな流れが起こりつつあります。1つ目はオンライン決済の導入でした。しかし、オンライン決済が起ころうとも、結局は粒度が大きく、売買単位の最小化が行われていません。その流れが変わりつつああるのが今だと思います。

粒度と取引時間というのは、比例していて、粒度が小さければ、取引時間も短くなります。現状がどこで、次がどこで、最終がどこなのかを見極めて、オンラインビジネスというのは何事も粒度が小さくなって、取引時間が短くなるものなのだと考えるべきだと思います。

広告も同じですし、商品も同じです。例えば、商品について考えます。

ある人が商品を買いたいとします。その際に商品に対して、プライスをオファーします。そうすると、商品のSellerからbitプライスが出ます。これを考えたときに、現在の商品の取引を考えてください。kakaku.comは登録された商品の価格を並べていますが、この商品の情報というのは、事前に登録されていて、変化がないものです。

ここに商品の粒度の大きさが関係しています。priceをオファーしてからdoneされるまでの時間が長いため、粒度が大きくなってしまっていますが、もし、すべての商品がIDで管理され、sellerとbuyerがデータをリアルタイムでやり取りをするとします。

しかも、そこに商品の有無を信用保証する仕組みさえ担保できれば、商品市場というのは、実はリアルタイム取引が成り立ち、先物化などもできるはずです。

野菜などの旬のものはこのような商品市場がありますが、一般的にオンラインで売られているものというのは、リアルタイムの商品市場が一つのIDで管理されておらず、成り立っていません。

おそらく、近い将来、このintegrateを行う人がでてきて、EC商品のExchangeを作ると思います。

HPの創業当時のガレージ&ベンチャーファイナンス

CNETから
http://japan.cnet.com/news/tech/story/0,2000056025,20395481-2,00.htm

あのHPが創業時に使ったガレージだそうです。東京にいて思うのですが、東京だと、住居が狭すぎて、子供や若者が創業するのに必要な場所やフリースペースが少なすぎます。

私は、田舎出身なので思う存分ひろいスペースで色々遊んできたわけですが、だからこそ東京の問題も感じてしまいます。

そこで、最近思うベンチャーファイナンスについて、日本の問題点について思うところを書いてみたいと思います。
もともとドリームインキュベーターで新卒の頃働いていたので、VC業務についてはだいたい分かってはいるのですが、投資について学んだのは、どちらかというとDIを辞めてからの方が学ぶことは多かったと思っています。

業界を振り返ってみて、海外の現状をみて、率直に思うところは、結局日本のVCは何も学んでいないということです。そもそも、業界についての知見や経験をもっている人があまりに少ない。
この問題については、本格的なVCにいる人が、業界出身者やアーリーリタイアメンバーがほぼいないせいで、事業構造について理解して、フューチャーを理解して投資できる方がほぼいないと思います。そのためか、アーリーからミドルに向かうシリーズBぐらいの投資を思い切ってやれない。

結果、非常に小さな投資しかできず、ベンチャー企業も思い切った事業戦略と人材獲得ができない。

アトランティスも客観的にみて、これまで既に合計2.4億円を出資頂いておりますが、なぜ立ち上がったかというと、サービスをスタートする前からそれなりのバリュエーションで投資を受けれた。それにより、事業への投資を行えた。さらに、追加投資を頂き、人材への継続的投資を行えたことで、優秀な人材を獲得し、サービスのスピードをもった拡大ができた。この2点が非常に重要でした。

もしかしたら、アトランティスのお金の使い方は、他社からみたら頭が狂ったような投資に見えるかもしれませんが、弊社は既に非常に低いコストでの配信インフラ実現を達成していますし、逆に拡大をするためには、このような投資が重要でした。そもそも、既に成熟に向かいつつある市場において、短時間で市場での拡大を行わないと勝てるわけがありません。実際に、いつの間にか、月間300億impを達成しており、非常に早い成長を実現しております。

それでも、例えば日本に入って来たAdMobやOpenXなどは、2年前からトータルで30億以上のファイナンスをして、シリーズCぐらいまで資金調達をしていますし、彼らの資金力で、例えば開発陣を50名〜100名集めて、一気にスピードをもった開発を行われたら、戦いは決まってしまう可能性もあります。実際に、そのくらい、AdMob,OpenXの動きは加速してきています。

もし、日本のベンチャーが本当に海外でも勝つためには、ファイナンス規模をもっと大きく、すばやくする必要がありますし、経営陣の外部からの調達がもっと楽にやれる人材マーケットが必要です。

しかし、ここまで違うと日本人に生まれると戦うのが厳しいですよ。なんとかせねば

AdLantis Mobileのリーチ率:36%

19日はAdLantisの1周年記念でした。モバイルは9月からスタートして、1年は経ってませんが、4月からモバイルでのリーチだけ公表をおります。

さて、5月のリーチは、2705万人という結果がでました。
リーチ率は、36%にまで達しました。

正式な数字を本日リリースをしております。
http://www.atlantiss.jp/news/press/