社会起業家についてIT起業家から意見

社会起業家とIT起業家が対立構造みたいな書かれ方をしているけれども、IT起業家として言わせてもらうと、まず、なぜITと絞るのかとというところで論点がずれている。

論理とか関係無しに、感じていることを書くと、

  1. 資本の偏在がでてきており、それを社会が感じ始めた
  2. 偏在した資本が、脅威となって、問題を引き起こした
  3. その問題により、社会に弱者が生まれた

という所から、社会起業家というニーズが生まれたと感じてます。(所詮世の中は需給なので)

そうなると、社会起業家にお金が集まってもいいと思うのだけども、必要と考える人は、どちらかというと、富の偏在の末に、経済的に追い込まれている人がおおいはずで(予想)、そういう人が、ぽんと出せる、まとまったお金がある訳でなくて、分散していると思うのです。

また、おそらく、両者とも、物事を成し遂げれることは、継続が可能ということから来ていることは分かっているわけですので、継続するには、利益だろ、というのと、ボランティアで、社会で支えるのだろというのと、意見になっている訳なんでしょうけれども、どっちも極端な話で、利益を求めない資金というか、共有財産てきなものも必要なんじゃないかなとも思います。

しかし、こうして議論を観ていると、資本主義と共産主義のような思想の2つがあって、互いにぶつかり合っているというもの、資本の偏りから生まれた、歪みからきた動きなのかなと思うのです。

さて、こういう共有財産というのは、税金によって成り立つべきだというのが、資本主義国家の中での共通の認識であるわけですが、その税金が機能していないので、社会起業家が動き出しているわけですから、まあ、両者で政府を責めるというのが、正しい行動のはずなのですが、(IT起業家は、税金払ってるだろという自負もあるはず)、政府が機能していないので、どうしようもなく、政府をせめても無駄かという諦めもあるのかもしれません。

こうやって考えると、社会に広がる共通の資金というものが、必要であって、それは、正しく運営されて、正しく評価されて、投下されて行くべきなんでしょうが、これをITでやればいいのでは無いでしょうか?

それを、IT起業家が自分たちのサイトやサービスで声をかけて集めて、それを運営する団体を作る。そこに対して、日本中からマイクロファイナンスを行い、社会起業家たちが、問題を見つけて、事業運営を行う。

そんな絵が描ければいいと思うのですが。